ネオンテトラは『カラシン』と呼ばれる小型の魚で、小野に南米アマゾン原産の熱帯魚です。
そして熱帯魚と言えば『ネオンテトラ』と言ってもいいくらいポピュラーな種で観賞魚を取り扱っているお店なら絶対に居るといってもいいくらいです。
今回の記事ではそんな熱帯魚オブ熱帯魚の『ネオンテトラの飼育水槽の立ち上げ方』について書いていきます。

ネオンテトラの性格
ネオンテトラの性格は
- やや臆病気味
- とても温和
以上のような性格をしています。
そのため、ネオンテトラから他の種類の魚にケンカを仕掛けるようなことはなく、他の魚との混泳も楽しむことがしやすい熱帯魚です。
ただし、水槽内に自分よりも大きな魚がいるといじめられてしまったりストレスになってしまう事があります。
また、ネオンテトラは素早く泳ぎ回るため、ゆったりと泳ぐグッピーなどの魚のエサも先に食べて、それらの熱帯魚に十分にエサが行き渡らないこともありますので混泳相手の選定には気を使ってあげましょう。
そしてネオンテトラは群れで泳ぐことを好む熱帯魚ですので、単独飼育ではなく同種の複数飼育がおすすめです。
さらに臆病な性格から水槽に入れた直後は物陰に隠れてしまう事が多いかもしれませんが、複数飼育により環境に慣れやすくなり、慣れてくれば前の方に顔を出してくれるようになります。
ネオンテトラの大きさや寿命は?
ネオンテトラの大きさは最大で4cmほどと小さくお店ではそれよりも小さいサイズで販売されていることが殆どです。
ですので飼育しながらネオンテトラが大きく育っていく様子を見るのも楽しみの一つといえるでしょう。
ネオンテトラ寿命は大体1年半から2年と言われていますが、飼育環境や飼育の仕方次第で変化してしまいます。
ネオンテトラの寿命が縮んでしまう原因としては
- 導入時の水合わせが不十分。
- 飼育中の水質悪化
- 混泳相手からのちょっかいによるストレス
以上のことが原因で1週間足らずで命を落としてしまう場合があります。
しかしその一方で、寿命が1年半から2年と言われているネオンテトラが5年以上も長生きしたという事例も存在します。
長生きさせるコツとしては
- 水合わせを丁寧に行う
- 水質に気を遣う
- ちょっかいを出さないような相性のいい混泳相手を選ぶ
以上の事を行えば必ず5年以上生きるという訳ではありませんが、少なくとも短い寿命で亡くなってしまう事もないでしょう。

ネオンテトラの飼育水槽の立ち上げ方
ネオン手と他の飼育水槽の立ち上げの手順としては
- どのように飼育するか決める
- 水槽のサイズ、設置場所を決める
- 飼育用品を準備する
- 水を作る
それぞれの手順を解説していきます。
どのように飼育するか決める
まずはネオンテトラをどのように飼育するか決めます。
例えば
- どのくらいの数を飼育するのか?
- レイアウトはどうするか?
- 混泳相手はどうするか?
これらを先に決め、適切な大きさの水槽、水槽の設置場所、飼育器具のどを用意します。
ただし、水槽を設置できる場所、そこに設置できる水槽の大きさでどのように飼育するかを、先に決めなければいけない場合もありますので、その場合は先に水槽の設置場所と大きさを先に選んでどのように飼育するか決めていきましょう。
水槽のサイズを決める
水槽のサイズは、どの魚をどのようにして飼うか、もしくは設置場所が限られている場合はその設置場所に合ったサイズにします。
例えば
「ネオンテトラを5匹だけ買いたい」
と言う場合は60cm水槽では大き過ぎますし、
「水草をガッツリ入れて流木や石などで綺麗なレイアウトにして、ネオンテトラ以外の熱帯魚もたくさん飼育したい!」
と言う場合には最低でも60cm水槽が必要となってきます。
水槽の大きさの選び方の目安として小型魚1匹につき1Lの水量が必要と言われていますので10匹くらい飼育したいのであれば30cm水槽が妥当と言えるでしょう。
もちろんこれは目安なので、レイアウトに凝りたい場合は上記の数よりも魚の数を少なくしないと魚同士が密集し過ぎてしまういわゆる『過密飼育』状態になってしまいます。
この『過密飼育』になってしまうと魚がダメージを感じてしまうことがあるので注意が必要です。
水槽の設置場所を決める
30cm水槽くらいの大きさでしたらあまり場所は選びませんが、テレビなどの音源から離れた場所や人の行き来が少ない場所であれば魚もストレスが少なく過ごすことが出来るでしょう。
また直射日光が当たる窓辺は水温が上がりやすくなるうえ、苔が発生しやすいなどの問題もあるため避けるほうが良いでしょう。
そして、60cm以上の水槽になるとかなりの重量になるため専用の水槽台を購入するのが無難と言えるでしょう。

飼育用品を準備する
ネオンテトラの飼育に最低限必要な飼育器具は
- 水槽
- ヒーター
- ろ過機
になりますが、どのように飼育したいかによってライトやバックスクリーン、砂利にレイアウト用品などを買いそろえる必要があります。
今回は最低限必要なものについてそれぞれ解説をしていきます。
水槽
上記でも説明しましたが、小型魚1匹につき1Lの水量が必要と言われています。
飼育水の水量に対して生体の数が多すぎる状態を『過密飼育』というのですが、過密飼育をすると魚にダメージを与える可能性が高くなり、大変危険です。
余裕のある大きさの水槽を選ぶようにしましょう。
水槽用ヒーター
ネオンテトラが快適に過ごせる水温はおよそ25℃と言われており、この水温を温かく保つためには水槽用ヒーターが必要です。
水量によってヒーターの必要なワット数が変わってきますので、使用予定の水槽の大きさを確かめてヒーターを選びましょう。
例えば、30cm水槽であれば50W、45cm水槽であれば100Wのヒーターが必要です。
また、水槽用ヒーターはサーモスタットと接続して任意の温度に調節ができるものと、サーモスタットが不要で水温を一定(およそ26℃)に保つオートタイプのものがあります。
普通に飼育する分には後者のオートタイプのものでも問題なく飼育することが出来ます。
ヒータについての記事はこちら
ろ過フィルター
飼育水をきれいな状態に保つために必要となってくるのが、ろ過フィルターです。
ろ過フィルターにも様々な種類があり、30cm程度の小型水槽であればスポンジフィルターや外掛け式フィルター、投げ込み式フィルターが向いています。
スポンジフィルターと投げ込み式フィルターはエアーポンプに接続して使用するため音が気になる方も多いのですが、外掛けフィルターは比較的音も静かでメンテナンスもしやすく、小型水槽にはお勧めなろ過フィルターになります。
60cm以上の水槽になると外掛けフィルターの他にも外部フィルターや上部フィルターなども選択肢に入ってきます。
どのろ過機を使用するかは水槽の大きさや飼育スタイルのよって変わりますので、よく考えて購入しましょう。
ろ過についてはこちら
ネオンテトラ水槽の立ち上げ手順
飼育用品が揃い、水槽の置き場所が決まりましたら、いよいよ水槽を立ち上げていきましょう。
手順としては以下の通りです。
- 水槽が水平に設置されているかを確認します。
- 底砂を敷きます。(使用する場合)
- ろ過フィルターや水槽用ヒーターなどの器具を取り付け。
- 流木などのレイアウト用品の設置。(使用する場合)
- カルキ抜きした水をそっと注ぎます。
- 水草を植える。(使用する場合)
- バクテリア剤を使用する場合は1週間ほどろ過フィルターやヒーターを稼働させながら、水質が安定するのを待ちます。(使用しない場合は1か月ほど)
- 水質に問題なければ、しっかりと水合わせをしてネオンテトラを導入します。
先述したようにネオンテトラはやや臆病な性格の魚なので、必須ではありませんが隠れられるような水草や流木などをレイアウトすると、早い段階で水槽に馴染んでくれます。
観賞魚用ライトについて
ライトは無くてもネオンテトラを飼育することが出来ますが、魚の体調を整えたり、観賞性を高める効果もありますので、水槽の大きさに合った照明を用意してあげましょう。
観賞魚用のライトは蛍光灯、水銀灯、そしてLEDとありますが、LEDは蛍光灯と比べると電気代を安く抑えることが可能で、発熱もしないため、水温が上昇する心配もありません。
まとめ
今回は『ネオンテトラの飼育水槽の立ち上げについて』書かせて頂きました。
ネオンテトラの飼育を始める前にネオンテトラの性格や大きさ、どのように飼育するかを考え一般的な寿命以上に飼育できるような飼育環境を作ってあげてください。
飼い方については別の記事を作成しましたのでそちらをご覧ください。
それでは!
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