ミシシッピニオイガメはミシシッピアカミミガメなどのカメなどとは違い大きくなることがなく、ペットとして流通しているカメの中では最小クラスと言われており、また温和な性格をしており人にも慣れやすいためペットとしての人気も高くなりつつあるカメです。
今回の記事ではそんなミシシッピニオイガメの飼い方や必要な飼育設備、寿命、大きさをご紹介させていただきます。
ミシシッピニオイガメとは?

ミシシッピニオイガメはカナダの一部やアメリカ合衆国の中央部から東部にかけて生息しているカメで、流れの緩やかな河川や湖などに生息しており、ほとんどの時間を水中で過ごしており、寒くなれば冬眠もします。
甲羅は綺麗なドーム状で丸みを帯びており、黒褐色で模様がありませんが個体差が大きく模様がはっきりと出る個体もいます。
またミシシッピニオイガメなどのニオイガメの仲間は腹部の臭腺から強い臭いを出すと言われていますが、飼育下では強い臭いを出すことはないと言われています。
寿命や大きさは?
ミシシッピニオイガメの寿命は平均で15年から30年と言われており水棲カメの平均的な寿命と一緒と言われています。
大きさは成体で8cm~14cmでショップなどでは2cm~3cmくらいの幼体が3000円~6000円で販売されていることが多く、小さな個体になるほど飼育が難しいと言われています。
必要な飼育設備

ここではミシシッピニオイガメの飼育に必要な飼育器具をご紹介させていただきます。
また、お勧めの飼育器具のリンクを貼っておきますので購入の参考にしてください。
水槽
45cm水槽でも終生飼育が可能と言われていますが、お勧めは60cmのガラス水槽です。
その理由と言うのは
- クレクレダンスをするためガラス以外の水槽だと傷付きやすい。
- よく泳ぎ回るため広い遊泳スペースがあるとストレスが溜まりづらい。
などの理由があります。
また水深は30㎝あれば十分と言われていますが、水位が高いほど脱走しやすくなるのでフタをし重りをするなどの対策が必要となります。
水深について詳しくは下記から
ろ過機
ミシシッピニオイガメはフンの量が多いので水替えの頻度や水質悪化を遅らせることが出来るのでろ過機はあったほうが良いでしょう。
ろ過機の種類は投げ込み式フィルターや水中フィルターでいいと思いますが、飼育してて足りないと思ったら上部フィルターや外部フィルターを導入しても良いでしょう。
しかし、ミシシッピニオイガメは強い水流は苦手なため水槽のガラス面に水流を当てて水流を弱くするなどの対策が必要になります。
ヒーター
ミシシッピニオイガメに適した水温は26℃前後と言われおり、日本の冬でこの水温を保つのは難しいのでヒーターを使用する必要があります。
ヒーターはW数があり、水量によってW数を決めます。
ミシシッピニオイガメの飼育に適した60cm水槽で水位を30cmにする場合、60cm水槽でガラス圧6mmの場合58.8cm×28.8cm×30cm=50.8Lで必要なヒーターのワット数は150Wになります。
バスキングライト
ミシシッピアカミミガメやクサガメなどの種類のカメには必要不可欠ですが、ミシシッピニオイガメは野生では夜行性のためバスキングをしないと言われていましたが、我が家のミシシッピニオイガメはバスキングをちょこちょこしており、用意できるのであればあったほうが良いでしょう。
浮島
ミシシッピニオイガメは完全水中生活のカメなので陸地は必要ないと言われていますが、我が家のミシシッピニオイガメは陸地に上がることが多いのであったほうが良いと思います。
また、陸地に上がらないとしてもミシシッピニオイガメは肺で呼吸するため水面から顔を出す必要があり、そのときに前足を引っかけるために浮島を設置して置けば使ってくれます。
普段のお世話

ミシシッピニオイガメに限らず生き物の普段のお世話は忘れてはいけないとても重要なことですよね。
っというわけでミシシッピニオイガメの普段のお世話を紹介していきます。
エサやり
エサは栄養バランスが良い人工飼料をメインにあげると良いでしょう。
ただし、肉食性が強い個体は中々人工飼料を食べてくれないこともあり、そのような場合はペットショップなどで売られている冷凍のアカムシやエサ用のコオロギを与えてあげてください。
エサやりのペースは甲長7cm以下の個体は毎日食べられるだけ与え、甲長7cm以上の個体には肥満防止のため3日に1回のペースで与えてください。
水替え
ミシシッピニオイガメはフンで水を汚すので、水質悪化や臭いなどを防ぐためにも1週間に1回水量の1/3くらいの水替えをしましょう。
水は水替えの2日前にバケツに水を入れ日向で放置してカルキを抜くか、市販されているカルキ抜き剤を使用しましょう。
水替え時は、水替えホースを使用し水槽の底にあるエサの食べ残しやフンなどを吸い出しましょう。
その後に新しい水をゆっくりと入れてあげてください。
健康状態のチェック
ミシシッピニオイガメは水質悪化が原因で皮膚病を発症することがあります。
皮膚病に掛かるとミシシッピニオイガメの皮膚が白くふやけたような感じがします。
その場合は日光浴をさせ、水すべてを水替えをし水質の良い状態を保ちましょう。
ミシシッピニオイガメは魚と混泳できる?
ミシシッピニオイガメは他の生き物と混泳させるとストレスを感じると言う意見と温和な性格のため他の生き物と混泳できると言う意見があります。
混泳させる場合はミシシッピニオイガメがストレスを感じないように混泳させる数を少なくさせる、混泳させる生き物の種類を把握する必要があります。
ただし、野生のミシシッピニオイガメは小さな魚やエビ、貝類をエサとしているので捕食してしまう可能性があることを忘れないでください。
また、混泳させる生き物やミシシッピニオイガメのサイズが小さい場合逆にミシシッピニオイガメが襲われる場合がありますので注意が必要です。
混泳できる生き物
- ネオンテトラなど動きが早い熱帯魚
- ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビ類
ミシシッピニオイガメは上記の生き物を食べる可能性がありますが、動きの速い熱帯魚は捕食されそうになっても逃げることは出来るでしょうが、それだとミシシッピニオイガメがストレスを感じる可能性もあります。
ストレスを軽減させる方法は人工飼料に慣らして、生き物に興味を向かせないようにするなどの方法がありますがストレスを0にすることは難しいでしょう。
混泳をお勧めしない生き物
- ザリガニ
- サワガニ
- コリドラス
- 巻貝などの貝類
ザリガニやサワガニはミシシッピニオイガメに怪我をさせる可能性もあり、小さいサイズのミシシッピニオイガメなら捕食されてしまう可能性もあります。
コリドラスは毒があるのでミシシッピニオイガメが捕食してしまうと・・・
巻貝などの貝類はミシシッピニオイガメの好物なので優先的に捕食されてしまうでしょう。
活き餌として入れる分には良いでしょうが・・・
別の記事に混泳について書きましたのでそちらも是非ご覧ください。
まとめ

ミシシッピニオイガメは他のカメと比べて小さくそのため飼育スペースも60cm水槽が置ければいいですし、水質悪化にさえ気を付けていれば気軽に飼えるお勧めのカメです。
また、人に慣れやすくエサを催促してくるエサくれダンスを見せてくれるようになることも・・・
ぜひエサくれダンスを見せてくれるように日頃のお世話をしていきましょう!
それでは!
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