水槽のコケを食べる掃除屋さん、オトシンクルスの特徴や飼育方法

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オトシンクルスは南米に広く分布しているナマズの仲間で、一般的な魚とは違い口が吸盤状になっています。

その吸盤状の口は、水槽の内壁や流木などに貼り付いて、こそぎ落とすようにしてコケや表皮などを食べるために使われています。

オトシンクルスは、雑食性の熱帯魚ですがコケ類などの柔らかいものを好んで食べ、水草を食べることは少なく、そのため水槽内のコケ取り用の掃除屋としても人気のある熱帯魚です。

体長は10cm程度までの小型魚で、性格も温厚なため様々な熱帯魚と混泳させることができます

この記事ではオトシンクルスの特徴や飼育方法について解説します。

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オトシンクルスの特徴

オトシンクルスはナマズ目ロリカリア科ヒポプトポマ亜科に属する淡水魚の総称です。

体長は2~10cm程度の種類が多く、ナマズの仲間だけあって上下に扁平な体型をしています。

南米のアマゾン川水系に広く分布しており、流れが穏やかな場所を好むものや、逆に流れが速い場所を好むものなど、生息場所は品種によってさまざまです。

寿命は3年前後で他のナマズ類と同様に、基本的には夜間に活動する夜行性です。

食性は雑食性ですが、基本的にはコケなどの柔らかいものを好み、吸盤状の口を持っているため、その吸盤上の口を使い、水槽の内壁や流木の表面などに吸い付いて、コケや表皮をそぎ取るよう食べます。

性格は温厚で、水槽内の苔を食べることから他の魚種との混泳相手としてと選ばれることも多い熱帯魚です。

オトシンクルスの飼育方法

オトシンクルスも他の熱帯魚と同様次のものが必要となってきます。

・水槽
・ヒーター
・ろ過機

・消耗品各種

上記の他にも可能であれば照明、お好みで底砂やレイアウト用品などがあります。

水槽

他の魚との混泳相手として飼育されることが多い、オトシンクルスですが、小型魚1匹につき1Lの水量が必要と言われています。

飼育水の水量に対して生体の数が多すぎる状態を『過密飼育』というのですが、過密飼育をすると魚にダメージを与える可能性が高くなり、大変危険です。

余裕のある大きさの水槽を選ぶようにしましょう。

ヒーター

しかし、高温には比較的弱く30℃を超えると危険です。

オトシンクルスの飼育可能な水温は20~28℃と言われており、年間を通して25℃前後に保てば問題なく長期飼育が可能です。

ですので、夏は冷却ファンや水槽用クーラーを、冬は水中ヒーターで25℃前後になるように保温します。

また、冷え過ぎ、温まり過ぎを防止するためにサーモスタット、もしくは水中ヒーターであれば一体型の物を使用してください。

ろ過フィルター

飼育水をきれいな状態に保つために必要となってくるのが、ろ過フィルターです。

ろ過フィルターにも様々な種類があり、30cm程度の小型水槽であればスポンジフィルターや外掛け式フィルター、投げ込み式フィルターが向いています。

スポンジフィルターと投げ込み式フィルターはエアーポンプに接続して使用するため音が気になる方も多いのですが、外掛けフィルター比較的音も静かでメンテナンスもしやすく、小型水槽にはお勧めなろ過フィルターになります。

60cm以上の水槽になると外掛けフィルターの他にも外部フィルターや上部フィルターなども選択肢に入ってきます。

どのろ過機を使用するかは水槽の大きさや飼育スタイルのよって変わりますので、よく考えて購入しましょう。

消耗品各種

オトシンクルスを飼育する上で必要となってくる消耗品は次の通りです。

・エサ
・カルキ抜き
・バクテリア剤

カルキ抜きやバクテリア剤は、ホームセンターやペットショップなどで、コレだ!と思うもので大丈夫です。

オトシンクルスのエサについては、後に詳しく解説していきます。

オトシンクルスのエサについて

オトシンクルスはこの記事でも書いた通り、コケのような柔らかい植物性のものを好んで食べます。

しかし、コケがあまり生えていない環境などでは、食べるものが無くなり餓死することも珍しくはありません。

そこで、オトシンクルスをプレコやコリドラス用の沈下性の人工飼料に慣れさせる必要があります。

オトシンクルスが人工飼料をエサとして認識するには時間が掛かる場合もありますので、その間オトシンクルスの餓死を防ぐために茹でた葉物野菜を与えてあげてください。

オトシンクルスと混泳できる熱帯魚は?

オトシンクルスは穏和で臆病な性格のため、オトシンクルスから他の魚を攻撃することは無く、ネオンテトラやグッピーなど人気のある熱帯魚とも混泳することが出来ます。

しかし、オトシンクルスを攻撃するような気性の荒い肉食傾向の強い熱帯魚との混泳は基本的にはNGです。

また、オトシンクルスはコケのような柔らかい植物性のものを好んで食べることから、水草なども食べがちなイメージがありますが、水槽内に十分コケがあったり、茹でた葉物野菜や人工飼料を食べる場合は、水草を食べることは殆どありません。

オトシンクルスの飼育まとめ

オトシンクルスは、水槽内のコケ掃除に役立ってくれ、他の多くの種類の熱帯魚とも混泳出来、人気のある熱帯魚です。

しかし、その反面水槽内のコケが不足すると餓死する恐れもあるため、それを防ぐために茹でた葉物野菜を与えたり、沈下性の人工飼料に慣れさせる必要があります。

オトシンクルスのエサについては、少々手間がかかるもののコケ取り能力はとても高いので、コケに悩まされている」のであれば、ぜひオトシンクルスの導入を検討してみてください。

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