カメ飼育者がカメの飼育に底砂を使わない理由と使う場合の注意点を解説!

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カメ
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ホームセンターやペットショップでは「カメの底砂」が売っていることが多々ありますが、カメの飼育に慣れている飼育者は、カメの飼育に底砂を使わない方も少なくはありません。

そういう筆者も水棲ガメの飼育には、底砂を使用しないで飼育しています。

しかし、そんな「カメの底砂」にも使用する多少なりともメリットはあります。

今回の記事では、カメの飼育に底砂を使わない飼育者が、「底砂を使わない理由と使う場合の注意点」他にも底砂を使うメリットも解説していきます。

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多くのカメ飼育者が底砂を使わない理由

カメの底砂には飼育水のろ過能力があると言われているものも多く、それだけ聞くと底砂を使わない理由がないと考える方も、多くいるかと思います。

しかし、多くの水棲ガメ飼育者が底砂を使わない1番の理由は「掃除がしにくい」からです。

カメの飼育水の水質悪化は、エサの食べ残しや排泄物、脱皮後の皮などが腐敗することが原因です。

底砂があると例え水質のろ過能力があったとしても、底砂の間に先ほどエサの食べ残しなどの水質の悪化するものが入り込み、それが中々取れず掃除に時間が掛かってしまいます。

さらに、手間暇かけて底砂をキレイにしたつもりでも、それらを完全に除去するのは難しく、残った水質悪化の原因となるものが、病気の温床になることも珍しくありません。

カメの飼育に底砂を使うメリットとは?

カメの飼育で底砂を使うメリットは次の通りです。

1、子ガメがひっくり返った時に起きやすくなる。
2、見栄えが良くなる。

以上となります。

1、子ガメがひっくり帰った時に起きやすくなる に関しては飼育容器の底に100均の鉢底ネットを敷くなどをして代用することができます。

カメの飼育に底砂を使うときの注意点は?

カメの飼育に底砂を使うメリットは正直言って、デメリットに対して少ないと言えるでしょう。

それでも、底砂を使用する場合は次の事に注意してください。

1、掃除の頻度を多く
2、底砂の掃除の際、カルキ抜きした水を使用する

3、底砂による水質の変化

上記にも書きましたが、手間暇かけて底砂をキレイにしたつもりでも、それらを完全に除去するのは難しく、残ったゴミが病気の温床になることも珍しくありません。

これを回避するには、掃除の頻度を増やす必要があります。

どうしても、水替えの頻度を増やせない場合はろ過フィルターを使用して水質が悪化するのを遅らせるのも手ではあります。

また、底砂の掃除をする際は底砂に繁殖した水質を浄化するろ過バクテリアを死滅させないようカルキ抜きをしてください。

と言ってもカメが水を汚す速度に比べ、底砂に繁殖したろ過バクテリアが飼育水を浄化する速度では全然足りなく誤差程度ですので、徹底しなくても問題はありません。

底砂によっては水質(PH)が変化するものもあります。

例えばサンゴ砂などは水質をアルカリ性に変化させる性質があります。

カメの飼育で底砂を使うならどんなものがオススメ?

一言で底砂と言っても、「カメの底砂」と販売されている物意外にも色々な種類があります。

カメの飼育で底砂を使用する場合は、どんな底砂を使えばいいかを解説していきます。

アカミミガメやクサガメなどの半水棲ガメの場合

ミシシッピアカミミガメやクサガメなどの半水棲ガメの場合お勧めなのが「大磯砂」です。

カドが丸くカメの甲羅や皮膚を傷つける可能性が低いのが理由です。

「カメの底砂」として売られている物でも、カドが丸い物ならそちらを使用しても大丈夫です。

ミシシッピニオイガメなどの完全水棲ガメの場合

ミシシッピニオイガメなどの完全水棲ガメを飼育していて、底砂を使用している方の多くは「田砂」などの細かいものを使用する方が多い傾向があります。

完全水棲ガメはエサを食べる際は、浮くタイプにエサより沈むタイプのエサを好む傾向があり、その時に底砂を誤飲してしまうことがあります。

田砂のように細かい底砂なら誤飲したとしても体内から排出することが出来ます。

陸棲傾向が強めの水棲ガメの場合

陸棲傾向が強めの水棲ガメは、底砂に潜ることもあります。

そこに粒が大きいものを使用してしまうと甲羅や皮膚に傷がついてしまい、最悪の場合そこから菌がカメの体内に入り壊死してしまう場合も考えられるため、腐葉土がお勧めです。

ダイヤモンドバックテラピンなどの汽水ガメの場合

汽水ガメと呼ばれる汽水域に生息しているカメは、汽水域と同じ弱アルカリ性の水質を好むためその水質で飼育されることが殆どです。

そこでお勧めなのが、水質をアルカリ性に変化させる性質がある「サンゴ砂」です。

中には、アルカリ性になり過ぎないようにサンゴ砂と他の底砂を混ぜて使用している方もいらっしゃいます。

まとめ

カメの飼育で底砂を使用しない理由は

1、掃除がしやすい
2、衛生管理がしやすい
3、病気の発生を抑制

カメの飼育で底砂を使用するメリットは

1、子ガメがひっくり返った時に起きやすくなる。
2、見栄えが良くなる。

などの理由があり、底砂を使用するメリットに比べ使用しないメリットが大きく多くのカメ飼育者が底砂を使っていません。

底砂を使用する際は

1、掃除の頻度を多く
2、底砂の掃除の際、カルキ抜きした水を使用する

3、底砂による水質の変化

以上の事に注意しなければなりません。

底砂を使用するか、しないかは、底砂を使うメリット、使わないメリットを考えてご自身がカメをどう飼育したいか、何が出来るか、何が出来ないかを考え、ご自身とカメに合った飼育方法を確立してみてください。

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